放牧のときは無口はしません。放牧するとき無口は必ず外します。
馬の幸せを第一に考えるとそうなります。
無口をつけたまま放牧すると、無口を牧柵等に引っ掛けて馬が怪我をする可能性があります。
馬同士がけんかしたときに強い馬が弱い馬の無口に嚙みついて引きずりまわし弱い馬が怪我をすることがあります。
さらに実際に調査された研究結果では、おとなしく人懐っこい馬ばかりがいる牧場がある一方で、そんなおとなしい馬は一頭も存在せず近づこうとすると逃げ回る馬がほとんどという牧場まであるといった、牧場間での明らかな差が見出されたそうです。さらなる調査の結果、放牧時に無口をつけていない少数の牧場はおとなしい馬ばかりがいる上位の牧場に集中していることがわかりました。放牧地の入り口でわざわざ無口をはずし、集牧時に再度着けるという日常の作業のちょっとした地道な繰り返しが、馬の人に対する信頼関係の醸成に役立っていることがわかったそうです。
放牧のとき馬が無口をつけているかいないかを見ることで、人間の都合よりも馬の快適性とウェルフェアをどれだけ考えているかわかります。また人と馬がお互いをどれだけ信頼してるかがわかります。