馬が背中を許すってすごいことだよな~。そんなことを考えて調教していました。
ただ悲しいことに、物理的に背中を許してはいても、精神的には許していない馬はたくさんいるんですよね。そう、馬に乗るっているのは力づくじゃないよね。
これは背中を許していない馬。
・上げた頭。うなだれた頭。
・左右ちぐはぐの方向を向いた耳。
・物見。自分の身は自分で守らなきゃ。
・薄い首。骨ばった身体。硬い乗り心地。
・くぼめた背中。乗せたものから逃げたい。下へ横へ、遠くへ。
・ほとんど反応しない硬いお腹や口。
・人間の存在は意識したくない。無視したい。逃げ出したい。私は一人。
でもここから優しく調教していけば、ちゃんと変わるんです。
これが背中を許しはじめた馬。
・柔らかく下がる頭。丸まる首。
・リラックスして適度に左右に開き、ときどき後ろを向く耳。
・二人でいることを意識していて動じない。
・ふっくらした首。骨のわからない丸い身体。柔らかい乗り心地。
・身を任せるように伸ばした背中。
・反応の良いお腹や口。脚や拳の感触はもっちりしたパンのよう。
・馬がいつも人間を見ている、意識しているのが分かる。
こうなってくれたら凄い嬉しいよね!
馬が言う。
「あなたなら背中を許す」
って。
なんかカッコよくない?!
馬に信頼されるような自分になる。馬に尊敬されるような振る舞いをする。そうすればきっとできます。(^^)